就活と採活と生活

採用広報・広告を創る立場から就活のあれこれを書いてます。

社員インタビュー記事ってメチャ盛ってるんじゃね?

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志望する企業の仕事内容って皆さんご存知でしょうか?

会社の仕事内容ってよくわからないですよね。まずインターンはお勧めです。OB訪問や説明会で生で聞くのもいいのですが、コロナ禍の中、志望企業なら外出せずに採用ホームページで確認でできるんだから利用するしかないでしょ。(ここをしっかりと読んでおき「最後に質問ありますか?」と聞かれた時にこの記事で疑問に思ったことなどを聞くと「おっ!」ってなりますよ?)
ところで社員インタビューって、よく皆に同じ質問をして答える安上がり制作パターンもあるのですが、大企業では「わざわざ時間をとって」きちんと本人に取材して作成されています。

「社員インタビューって思い切り盛ってるんじゃね?」と思ってる方も多いと思うが、今はそんな企業はネットやSNSで叩かれてしまいます。でもブラック企業ならあるかもしれません。採用ツールを受注する中でたまに限りなくブラックな企業さんを取材することもあったのですが、まず会社に入った瞬間にそれを感じました。右脳が知らせてくるんです、こういうのは。ま、この話は覚えていればまた書きます。

 

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取材は私(ディレクター)とカメラマンとライターの3人で向かいます。多人数の取材時は複数のライター、カメラマンがそれぞれで同時進行することになります。まずは人事担当者と取材する方の時間の都合など確認し、最初の取材を開始する。そこは若い人事担当者が同席する。まず取材してから撮影するのですが、それはどんな仕事をどの場所で誰と何時ごろにしているかを取材内容からメモっていき、それを写真や映像にするためにどんな場所でどんなシーンを再現して撮影するかを考えていきます。
だから適当に撮影しているわけではありません。

 

仕事内容のインタビューで「社内の雰囲気・社風」もわかる。

前もって仕事内容や入社動機などの「インタビューシート」なるものを事前に本人に書いてもらいメールで送ってもらうので一通りのご本人の仕事内容などは事前に掴んでいます。特にライターは頓珍漢な質問をするといけないので事前にしっかり予習して挑むのですが、ライターによってその事前の取り組み度合いはかなり差があり、あまり熱心でないライターに当たるとまともな記事を望めないことになってしまいます。
で、取材を先に進めるのですが、約1時間ほど話を聞きます。この取材というのは皆さんは質問して、それに答えるというものを想像されていると思いますが、会社での仕事の話を説明する機会というのは意外と少ないので思わず本音やご本人にも気づかなかったアイデアが出てきたりすることもあり、こちらも勉強になるし結構面白いです。特に同席している人事担当者にしてみれば初耳!な話もよくあります。特に若い人事担当者は現場のことはあまり知らないので余計ですね。
インタビューに対して取材対象者が答えるのですが、ただ質問内容に答えるだけではなく、こちらの質問の意図を理解して関連する話を「応えてくれる」「広げてくれる」人の話はすごく深くて興味深いですね。大体なんでも話には裏と表があり、その内容になるべき法則のようなことまで話していただくとこちらも一気に理解が進みます。世界観を共有できればその取材は大成功であとはライターがどこまで表現するかにかかってきます。
また話の中では、同僚や先輩、上司の話も出てきます。社内の雰囲気・社風は写真だけではなく社員インタビューで読み取れることも多々あります。

逆に一言答えてあとは黙っているだけの方は、ああ、こういう会社でこういう仕事をしている人だな、とわかります。(こういう会社の記事は大概短い。てか、書けない。)
うちの会社はこんなに素晴らしい仕事をしています。あなたもうちでこの人のように夢にトライしてみませんか!というような話ばかり書いてるんだろ、と思っている方もいるが特に社会に影響のある大手・準大手企業に関してはまず信じてもらって大丈夫です。
だって〜誰かのブログで書かれていた〜のではなく、公式の企業ホームページに掲載しているんだから正確性は担保されていなければ会社自体が疑われます。採用ホームページでオープンに公開している以上、親が見ることもありますからね。

ややこしい理系や金融(自分がアホなだけか)などの話は我々とは専門知識の差が歴然なのでそこを文系頭にどう説明できるような人を人選するかもその会社の人材採用の成否に関わってくるんだぞ、と私は勝手に思っています。

2021年卒の採用HP好感度ランキング(DISCO発表)はこちらです。
https://www.disc.co.jp/press_release/7908/ 

なんだかダラダラと書きましたが、ここまで読んでいただき感謝です。就活中の方は採用ホームページを見て、読んで、感じてくださいね。