就活と採活と生活

採用広報・広告を創る立場から就活のあれこれを書いてます。

就活に自信?

最近、就活に自信がないというアンケート結果をよくみるけど、
そもそも自信のある学生なんて、ほんの一部だけだと思う。
東日本大震災(ほとんど正式な名称は記されない)があって、東北地方の学生は
特にそう思うかもしれません。
20数年学生生活をしてきて、次からは未知の社会人生活へ変わろうとするのだから
不安があるのはあたり前田のクラッカーです。
でも就活と自信はあまりつながらないような気がします。
自信を持つ、持てるという状況は、自分の価値判断や主義・能力などを自分で信じられる
ということですよね。でも初めての就活なんだからもともとそんなものはゼロです。
では、就活に自信があるってどういうことだろう。
例えば、この企業を自分が狙うと決めたときに、もう一人の自分から発せられる
「うんうん、大丈夫だぜ、おまえならいける」とか、「いやぁここはヤバイっしょ」というような
「返事」を信じられる、受け入れられるということ。
だとすれば、信じて選考に挑んだ結果、お祈りされても自分のとった行動を後悔することがないのかしら。
自信があればあるほど、うまくいかなかったときに「おっかしいなー、俺の実力のどこが悪いんだよ、
ここの人事は見る目がないぜ」と思うのでは?あまり自信がありすぎても、
または、根拠のない自己満足的な自信を持ってる人は、自分が原因ではなく相手にその原因を求めてしまう
ことになりがちです。
自信過剰との違いは難しいのですが、いくら自信があっても、一時選考で残れなかったということも
多々あるわけで、それは相手があることだから、受け入れるしかないし、その原因はすべて
自分にあるということです。
「正しい?自信」というのは、何らかの決断を迫られたときに、きちんとリスクを受け入れることを
承諾して判断することかもしれません。

就活というのは、受験校を選ぶのとは大きく異なります。
自分のやりたいことが果たしてその会社に実在するかどうかは、自分がそこに入って実際に仕事をしてみないと
わからないというのが、一番難しいところだと思います。
きっと、ナビをはじめ採用サイトや入社案内などを見ても自分がイメージしていることを、
バッチリ掲載されていることは望めないでしょう。それっぽいものは見つかると思うけど、
人間、考えてることは一人ひとり違うのだから、そこまで想定した採用広報は不可能です。
唯一あるとすれば、企業の採用担当や社員にその疑問をぶつけてみることでしょう。
例え、ストレートな答えをもらえなかったとしても、そこにその企業に自分が入社すべきかどうかのシグナルを
見つけることができると思います。

自分に自信があり、どんな結果もポジティブに受け入れられる人は、人生を生きる上での強みになるでしょう。
しかし、就活にバリ自信があるというのは、僕的には普通とは思えないですね。
その根拠がわかりません。
自信なんてなくても、就活はできるのです。もしろ、就活のなかで自信を養っていけばいいのではないでしょうか。
何十社落ちても凹む必要はありません。いいじゃないですか、同期よりもそれだけいろんな世界を見て経験ができて。
この経験はいまだからできるのだし、金で買えるものではありません。
自分がやって自分が経験したこと、そこで感じた感情は、自分だけのものです。
同じことを他の人がしても、印象に残ること、感じたことは全然違う。それが個性です。
いくら「みん就」で他人の経験情報を読んでも自分の体験ではないことを忘れてはいけません。
人ごとだと思っていい加減な話をしたつもりはないのですが、なんとなく暗い時代に明日の光を見出すのは
しんどいかもしれません。でも努力することが大事であって、その努力自体が無駄になるということはありませんよ。