読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

就活と採活と生活

採用広報・広告を創る立場から就活のあれこれを書いてます。

カタログショッピング就活

もう会社説明会の季節ですね。学生の皆さんご苦労様です。
説明会は数社行くけど、まだ選考がどうなるかがわからないので、まだまだエントリー先を探してる学生も多いと思います。あっ、会社説明会といえば、あるメーカーの説明会を拝見させてもらったのですが、後ろの方の席の学生2人が居眠りしている人がいました。(一番後ろで見てるとよくわかる!)説明会の掛け持ちで忙しいのか、昨夜オールでなにをしてたのか知りませんが、企業の説明会は席数に限りがあり、参加したくてもできなかった人がいるくらいです。大学の眠たい授業とは意味が全然違います。自分はいま何をしてるのかを考えると、居眠りをしたりできないはずです。それで落ちてばかりといっても誰も同情してくれません。もっと自覚を持ってほしいですね。
さて、いまは就活といえば、リクナビマイナビなどの就職ナビから企業選びが始める人がほとんどです。今日現在でエントリー可能な掲載者数は、リクナビで6,600社、マイナビで5,300社です。こんなに多くの企業のなかから皆さんはどんな基準で検索して選んでるのでしょうか。
実は昨日、すごく今の就活を表現されている記事に出会いましたので、ちょっと引用しますね。

◆職選びが「カタログショッピング」になった
いまの大学生にとって職業選択は、言ってみれば「カタログショッピング」のようなものになっている。つまり、ネット上のカタログには新卒者向けの「職業」という商品がたくさん掲載されていて、そこに検索をかけて絞り込み、「あれがよさそう、これがよさげ」と物選びをする感覚だ。まさに、ネット通販サイトでお気に入りの雑貨を探し当て、買い物するのと同じ。
(中略)
いま問題なのは、素直で従順で、できれば頑張りたいと思っているのだが、どう意欲を湧かせていいか分からない人間に対し、意欲を湧かせることなのだ。きちんと職に就いて働きたいと真面目に思っているのだが、何をどう真面目に自己を活かして働くことができるか分からない人間に、職を与えなければならないことなのだ。
(中略)
問題解決は、「シューカツ」テクニックを磨かせて限られた求人椅子を奪い取れということではない。自己診断ツールで自分の適性をタイプ分けし、この職種を狙えと指南することでもない。キャリアデザインシートの「Will・Can・Must」の空欄を埋めさせ、「強み/弱み」を棚卸しさせ、「10年後のありたい姿」を書かせる作業でもない。
問題の根っこは、「働くことを切り拓く力」の急速な脆弱化にあるのだ。「働くことを切り拓く力」とは―――働くことについて関心を持つこと、具体的な職業について意欲を起こすこと、職業を得ること、そして生計を立て家族をきちんと持つこと、仕事で直面する失敗や成功を通して自分を成長させていくこと、正解のない問いに対し答えをつくり出していくこと、選択肢が与えられるのを待つのではなく、選択肢そのものをつくり出していくこと、職業をまっとうすることで人生の基盤をつくり今生の思い出を残していくこと、夢を描くこと、志を立てること―――などについて自律的に力を湧かせることだ。「働くことを切り拓く力」とは、ほぼ「生きることを切り拓く力」に等しい。
(中略)
職業の種類をいろいろ見せて、「さぁ、興味あるものを見つけなさい」というだけでは不十分である。また、診断ツールか何かで「あなたに向いているのはデザイナーです」とか、ポンと答えを与えるのは、有害である。この即便性こそ、子供の考える作業を省き、統合から遠ざけ、拓く力を弱めている。
 しかし現実は、人びとの受けがいいので、事業者はこういう即便なサービスを巧みに商業化する。そして、ますます人びとはそれに乗っかってくる―――問題解決は簡単ではない。

引用:「働くことを切り拓く力」の脆弱化を考える(村山 昇氏)※すみません、以下のリンクは読者登録しないと読めません。
http://www.insightnow.jp/article/6201/3

厳しいことが書いてありますね。何かいままでの自分を否定されたような気分になった人もいるかもしれませんが、ここに書かれていることは、私が言いいたかったことで「そう、そうなんですよね!」と思わず膝をたたいてしまいました。就活の問題はエントリーシートや面接などのテクニックではなくて、自分がどう社会と向き合っていきたいのかということだと思います。でも問題は大企業は無理っぽいし、どうすればいいかがわからないということですよね。でも一番重要なことは「働く」ということなんです。闇雲に「どこでもいいから就職しろ」というのが無茶だと思うなら、自分のまわりにいる社会人で尊敬できる人がいれば、その人に仕事の話を聞いてみるとかのもいいと思う。また、イメージでもいいんだけど、お客さまに直接会う仕事で喜んでいただく顔が見たいとか、裏方だけど社会の大きな仕組みを動かすようなことがしたいとか、いまの社会にないものを提案するような仕事とかから自分が「好きだな」と思えるような仕事を探してみるのもいいと思います。そこで大事なことは自分で動くことです。検索結果がすべてではないし、ネットを過信してはいけません。人の話というのはリアルに会うことで初めてリアルに伝わります。ここで引用した村山 昇氏は「働き方、働き様、生き様は、結局のところ、人の生きる姿からしか学べないのだ。」と言い切っておられます。
最近採用ホームページや入社案内はいいことばかりしか書いていないのであまり見ないという学生に会いました。(作り手としてはショック.....)確かに本人の仕事談であっても人事部ノーチェックで表にでることはありません。でも、きちんとプロのライターが取材して書いたものは、決して人事の顔色だけ見て書いているのではありません。少しでもこの仕事の面白さや、この企業が持つ魅力を学生に伝えたいという想いから書いています。だからエントリーしてる企業の採用ポームページや入社案内には目を通してくださいね。100%信じることはないのですが、そこにはあなたの脳がピッと感じる重要なキーワードが書かれているかもしれません。少なくとも企業が何を伝えたいのかがわかるはずです。金融の入社案内などでは一人の話で20ページくらいあるものがありますよ。何度もいいますが、忘れてはいけないことは、人に直接会うことです。ナビやホームページだけで判断しないで足を運んでみる。OB,OGを訪ねるのはもちろん、会社の前に立って帰る社員を様子を観察してみる、夜に社屋のビルを見てどれくらい忙しい会社なのか見てみる、社員がよくいく店に自分も入って隣でランチして聞き耳をたててみる、その企業の商品を販売してる店にいって説明を聞いてみる等々、その会社のことを知りたいと思えばいろんな方法があるものです。

企業といっても人の集まりです。同じ営業をしていても、感じ方は人それぞれです。ただ基本的に「どういうところにやりがいを感じますか」という質問には大体同じ答えが返ってきます。それはその仕事を続けていくためには絶対に必要なモチベーションだからです。そこにやりがいを感じられない人にはその仕事を続けることはできません。社会的に必要な仕事にはその仕事を続けてもらうためのおいしいご褒美が用意されているのです。お金ではありません。やりがいというのは、仕事を通じて相手に喜んでいただけた。そこに自分が直接関われたことの喜びだと思います。自分が苦労してやり遂げた仕事が認められるという経験は生涯の宝物であり成長していくための糧となるものです。逆になんの苦労もせずに手配だけして終るような仕事には喜びもないでしょう。だって、そこには自分という存在がなくても、例えばパソコンがあればできたようなことだからです。(もちろん、そういう仕事も必要ですが)。
なんとなく、最近はキラキラと目を輝かしてる人をあまり見かけなくなってような気がします。ガムシャラとか、今の若い人はカッコ悪いのかしら?よく採用担当者から「真面目だけど、覇気が感じられない」という声が聞こえてきます。覇気があれば採用するのか、というのではないのですが、こんな時代だからこそ、俺が、私がやってやる!というような意気込みのある人が増えることを願っております。