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就活と採活と生活

採用広報・広告を創る立場から就活のあれこれを書いてます。

エントリーシート

エントリーをするとエントリーシートを記入して送ることになる。このエントリーシートの書式は企業によって多少違うが大体は同じようなもので、要は履歴書である。履歴とはいうものの学生の場合は職業の履歴がないので学業しかない。そこで、職業については未経験の人を採用の第一段階で選考するために、志望動機や学生生活、考え方、知識・教養などで「どういう人か」がある程度わかるように記入させ、その内容で判断することになる。まだ面接もしていないのに書類だけで判断されるのは腑に落ちないかもしれませんが、物理的にすべての人に会うことは不可能である以上、このシステムは仕方ない。
そうなると特に人気の企業だと他人と少しでも違いを出す工夫も必要でしょう。所謂「差別化」です。

エントリーシートの書き方」という特集の就活メルマガを見ていて、これをまともに受け止めてしまうと大変なことになるぞ、と思いました。というのは、このエントリーシートは足ぎりに使う企業が多く、内定を取れた人が「僕はこういうエントリーシートを書いたから内定をゲットできた。だから君も・・・」というのは結果論であり、それをそのまま鵜呑みにすると馬鹿を見るのは明らかです。かといって、適当に書けばいいのかというものではないが、自分が受けようとしている企業はエントリーシートを採用選考のなかでどう位置づけているのか、という考察や想像も必要です。
メルマガにも載っていましたが、サークル・部活の話題。例えば「サークルで部長をして多くの部員をまとめるのに苦労したが大会で優勝できた」という話。実はどれだけ部長がいるのかと、疑いたくなるくらい多いらしいです。リーダーシップの経験というのは、やらなければならないことをやる上で「どうしてもリーダーシップを発揮しなくては成し遂げることができなかった」ということであり、ただ部長の役を担ったことだけなら別にアピールにはならないでしょう。また、普通の語学留学もそれだけではアピールになりませんよね。

就活で自分を自分でアピールするには、あなたでなければ他の誰にも代替不能の唯一の存在であることを証明することに尽きると思う。
そして、もっとも大切なのは人の話を理解できること。状況を見極め自分はいま、何をすべきかがわかる人です。これはすべての基本ですが、若い人と話をすると結構理解できない人がいます。そこまで話で確認しなくても「きっとこういうことだと思っていました」ということがよくあります。コミュニケーションの省エネタイプです。これだと後になってからでないとその理解が正しかったのか、そうではなかったのかがわからない。私どもの仕事でもいえることですが、「勘違いでした〜」というのは簡単だが、仕事は時間の制約のなかで行われるもので、それでは取り返しのつかない事態になってしまう恐れがあります。

10月5日の文化庁の「国語に関する調査結果」が新聞に載っていました。
「声高に主張するより相手の気持ちを察しようとする意識が強くなっている」。「互いの考えをできるだけ言葉で伝え合う」は、平成11年の調査時から12.4ポイントダウン。「考えていることを全部言わなくても互いに察し合って心を通わせる」が10.3ポイントもアップしている。

これは、携帯などのメールや絵文字が発達した影響が大きいとは思いますが、なんとなく人を理解するためのエネルギーや情熱みたいなものが希薄化しているように思います。得意先や上司などの話をちゃんと理解ができない人(または、しようとしてもできない)は、評価的な観点からみると致命傷になります。だからそういう人は最初から採用しないようにしているわけです。よく企業には3つのタイプの人がいるといいます。1)いなくては困る人、2)いてもいなくてもいい人、3)いないほうがいい人。人物(質)重視の厳しい就職活動では、このなかの1番の人になれそうな人しか採用しない時代です。
「じゃあ具体的にエントリーシートや面接でどう自己アピールすればいいのですか」と聞く人は残念ながら既にアウトです。確率的に採用してもらえそうな企業を受け、神様にでも祈るしかありません。