就活と採活と生活

採用広報・広告を創る立場から就活のあれこれを書いてます。

2011年卒就職ナビがオープン

まだ、6月だというのにもう2011年大卒向けの就職ナビがオープンした。もちろん、本番ではなくプレオープンだが、既にインターンシップの申し込みを受け付けている。

年々、採用活動が早まっており、早い企業だと2月には内々定を出す企業もある。学生としては、まだ先だからとうかうかしていられない。
インターンシップを採用する企業が増えてきている。これは、実際の職場で体験することでその仕事や職場の雰囲気を感じ取れる貴重な体験になると思う。一方、企業としては採用人数を減らし質の向上を図る目的もある。もちろん採用選考には一切影響しないということだが、大学名や氏名などのデータが残る以上、それは建前としか考えられないでしょう。
学生は企業での仕事体験。企業は採用選考と思っていい。よく「仕事はやってみないとわからない」というが、これは真実であり、真実ではない。問題は「わかる」であり、「わかったつもり」である。仕事のやり方というのは、企業によってはマニュアルどおりにすすめなければならい会社もあるが、ほとんどは先輩のやり方をOJTで覚えることからスタートする。「お客様の前ではこの資料とこの見積もりをこうして作成し、このように紹介する。そして見積もりを作成するときは・・・」等々、先輩のやり方(会社を代表した指導役)から教わるのである。そして、ある程度できるようになってきたら、自分なりにカスタマイズして「自分的仕事の法則」みたいなものを持つようになる。私はこの頃にやっと、「あ、これがこの仕事の魅力であり、難しさだな」というような感触を得られるようになると思う。それまでは「わかったつもり」である。数日間のインターンシップで「わかる」ほど仕事は浅くない。しかし難しく考えることはなく、この「わかる」感覚は時間軸抜きでは味わうことのできないものであることだけは覚えておいたほうがいいでしょう。

では、「インターンシップって意味ないじゃん」と思われるかもしれませんが、まず参加してみようという前向きな気持ちが大切(それが良い悪いではなく)。そして、実際の職場の空気を吸ってメールではなく「生」で会話し、一緒に笑い、悩み、感動することは短期間ではあってもすごく貴重な体験になると思う。仕事の内容はこの際なんでもいいのです。キャンパスではなくカイシャという環境に自分という身体を放り込んで、まわりに影響され、影響することは、今後の就活にきっと役立つはずです。「私はバイトもあるので、なかなか行けないのですが参加しなかったら不利ですか」と思われる人もおられるかも知れませんが、有利とか不利という問題ではありません。参加することで自分のなかに会社を見るもうひとつの目をつくることができるので、お勧めしますということです。学生といってもその環境はひとり一人違うので、いろんなケースがあっていいはずです。